伊勢志摩灯台の旅 No.2 安乗埼灯台・大王埼灯台

 この日は午前中に安乗埼灯台、大王埼灯台という、これもまた日本の灯台50選の二つの灯台をドライブして、昼過ぎの電車で東京に帰るという行程です。

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 安乗埼灯台は駐車場からこのように見えます。

のぼれる灯台です

この灯台も正四角柱という全くほかに無いカタチです。

こちらもリチャード・ヘンリー・ブラントンによるもの。近くの菅島灯台と同じく明治6年初点。ブラントンは7年間に26もの灯台を設計してます。

もともとは木造八角形でした。

神島灯台と同じ灯器でしょうか。


広場左の建物が資料館



初点時はこのような八角形の木造でした。こちら資料館。

実は本物が、東京有明の船の科学館に残っているのです。それがこちら。2017年時点でかなり傷んでいました。船の科学館自体が閉館しているので、今後どのようになるかわかりませ
ん。


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大王埼灯台も登れる灯台です

入口がかっこいい




神島灯台や安乗埼灯台と同じLU-M型灯器ですが、赤いカバーがついて白赤互光のようです。

おしゃれな雰囲気。















伊勢志摩灯台の旅 No.1 伊良湖岬灯台・神島灯台・菅島灯台

 GoToに味を占めて今度は電車で伊勢志摩に。

本日の予定。伊良湖岬灯台、神島灯台、菅島灯台という伊勢湾入口を守る3つの灯台、いずれも日本の灯台50選を1日で回る結構タイトな船旅です。先に伊勢湾フェリーで伊良湖に渡り、その後、神島、菅島に立ち寄って鳥羽に戻ってくるルート。


フェリーはあまり人も車も乗っていませんでした。でもこの航路は国道42号線と259号線の海上国道になっているのでそうそう廃止にはできないのではないでしょうか。

フェリーから菅島灯台が見えました。

神島灯台も

伊良湖港に着きます。灯台は思いのほか小さい。

伊良湖岬灯台から神島を望む

神島灯台、結構海抜高いです

けっこう小さくて、おそらく人もあまり来ないでしょう。ひっそりと防波堤灯台のような佇まい。でも小さくても形は立派です。



灯器はLED

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伊良湖から神島までは神島観光汽船という会社が船を出しています。乗っていたのは釣り人が多かったような。うねりのある海をすごいスピードで飛ぶように跳ねながら進みました。

神島に着くと地図がお出迎え、といってもたまに灯台目当ての物好きぐらいしか来ないと思います。人々は港近くの狭い平地とそれに続く斜面に住んでますが、小中学校が島の反対側です!せいとはみんな山越えて歩いていくんですね。Wikipediaによると中学校の生徒数が2020年で11人だそうです。

この日島で唯一?のお店で昼食にありつけました。

家々の間を縫ったような路地と石段を進みます


かなり登りました。



三島由紀夫の小説『潮騒』の舞台として有名です。

外壁はタイルでした



LU-M型のようです。かつてはフレネルレンズだったそうです。

さっきとは反対に伊良湖側を望みます。伊良湖水道はかつては海の難所と恐れられたところ。遠く三河湾がよく見えます。

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神島から菅島へ、市営の定期船に乗ります。

今度は港に近い!と見えますが、菅島は大きいです。

あまり時間がない、というか往復するとギリギリです。遅れたら鳥羽まで帰れない。この島に泊まることになってしまいます。

結構走って登ってゼーゼー言いながら着きました。水仙が咲いていてきれいでした。

夕焼けが雲に反射してきれいです。

こちらは古いです。明治6年。

それにしても独特なフォルム。唯一無二です。どんな灯器なんだろう?

かつての灯台守の官舎(退息所)の実物は、愛知県犬山市の明治村に保存されています。

何とか間に合いました。鳥羽港に着いた時には真っ暗でした。

なかなか面白い船の旅でした。伊良湖岬灯台の佇まい、神島の集落、菅島灯台のフォルム。特に神島は映画の中にいるようで興味深かったです。