GW5月3日は天気も良く、家族で軽井沢から出かけるところを考えていましたが、ふと高瀬ダムを思い立ちました。タクシーを往復使わなければいけない(歩いても行けますが)ダムなんて、マニアでなければ行かないでしょう?我ながら名案!
小諸ICから上信越道に乗って長野道安曇野ICで降り、途中大王わさび農場へ向かう従来を避けて高瀬川右岸(地図では高瀬川の左側)の道、通称北アルプスパノラマロードを通っていきました。途中松川村の道の駅で野菜を買いこんだりして北アルプスが連なる道を快適に走りました。
葛温泉を通って車が行けるのは七倉山荘まで。ここからは歩き(1時間半)か片道2100円のタクシーを使うしかありません。私は高校生の時にブナ立尾根を登って烏帽子岳から裏銀座を縦走していますが、その時には高瀬ダムは工事中で完成の数年前だったようですが、当時の周辺の記憶は全くありません。
この日ここと高瀬ダムを往復しているタクシーは2社3台のみですが、15分ほど待っていたら来ました。タクシーで上がっていく途中に、東京電力新高瀬発電所の入り口があります。
タクシーで15分ほど。堤体にジグザグに切った車道を登っていくと天端に出ます。素晴らしい天気と眺め。なにしろ人がいません!実際私たちがいる間、会った人は4組10名ほどです。エメラルドグリーンの湖水は温泉成分を含んでいます。
遠くに槍ヶ岳の穂先だけが小さく見えます。
稜線の中央のでっぱりは烏帽子だけでしょうか。
一応ゲートはありますが、ここがあふれることはあるのかな?ただ、後述する濁沢大滝まで歩いてみると目の当たりにしますが、かなりの土砂が湖に入り込んでいるようで、堆砂対策が懸案となっています。
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranB/Konogoro.cgi?id=715 「ダム便覧」の記事より
ここは東京電力新高瀬川発電所の上池。この揚水式発電所も日本最大規模です。ここ高瀬ダムで、東京電力の1000MW級発電所のダムは、立ち入り禁止の葛野川ダム以外すべて回ることができました。
今市発電所・・・栗山ダム⇒今市ダム
葛野川発電所・・上日川ダム⇒葛野川ダム
神流川発電所・・南相木ダム⇒上野ダム
玉原発電所・・・玉原ダム⇒藤原ダム
野口五郎岳も見えた。
このように堤体の斜面を車で登ってきます。これははじめて。
堤高は黒四ダムに次ぐ日本第二位。
帰りはこの電話でタクシーを呼びます。ダイヤルを回すという行為は実に久しぶり。ちょっと感動しました。アルプスタクシーさんを呼べば、車中で運転手さんがダムカードをくれます。ここと七倉ダムのカードは、葛温泉旅館とアルプスタクシーさんが製作しているのだそうです。
さて堤体の先のトンネルをあるいて通ると吊り橋が現れます。その先に濁沢大滝があり、そこまで歩くことができます。タクシーの運転手さんに教えてもらいました。片道20分ほど
下の写真、ちょっとわかりずらいですが、右下は雪が残っています。
白い岩が細かく砂のように堆積して、かなりの量がダムに流れ込んでいるようにみえます。堆砂対策工事を行っているようでした。
下は七倉ダム。新高瀬発電所の下池。ダムの天端は立ち入り禁止で湖水も少ししか見えません。
さて、さらにくだって大町ダム。こちらは長野県の管轄のダムです。
このダムは重力コンクリート式。クレスト部に2門のラジアルゲート。コンジットゲートも2門あり、けっこうイカツカッコイイダムです。